ニコライ・バーグマン氏vol.02 揺るがない気持ちで進み続ける

ニコライ・バーグマン氏vol.02 揺るがない気持ちで進み続ける

 

常識に囚われず、革新を起こし続けてきた一流たちのスピリットに触れるTAKANOME MAGAZINE。

 

今回話を伺ったのは、黒い箱の蓋を開けると、鮮やかな花々がアレンジされている新しいフラワーギフトの形『フラワーボックス』で、フラワーデザイン界に新風を巻き起こしたフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏。フラワーショップの運営にとどまらず、フラワースクールでの指導やライブパフォーマンス、ファッションやデザイン界とのコラボレーション、ビジネスセミナーの講師やテレビCM出演と活動の幅を広げている。Vol.2では、大切にしている信念や今後の夢について伺った。

※前編はこちら


日本文化はもっと飛躍する

日本に住まいながら海外へもよく行き来しているニコライ・バーグマン氏。日本の印象についてこう話す。

「日本は本当に、どこに行っても食べ物がおいしいし、みなさん優しいし、街がキレイですよね。ゴミ箱が置かれていないのに、ゴミが落ちていないのは驚きです。そういう人間性や、誠実さは伝わっていて、僕が海外に行ったときに『日本に住んでいます』と話すと、羨ましがられることが多いですね。それくらい日本が好きな外国人は多いし、興味を持っている人もたくさんいます」。

言葉の壁が影響している部分があるとはいえ、海外の人は、日本人が思っているより何十倍もいいイメージを日本に対して持ってくれている。だから自分たちに自信を持って発信していけばいい。自らつながっていけば世界は広がる、とも話してくれた。

 

自ら発信し、形にしていく

幸いにして、15歳で夢見た道を、20年以上経った今も同じ想いを持って歩き続けているニコライ氏。できそうでいて、なかなかできることではない。なぜここまでまっすぐに進むことができたのか、その理由を聞いてみた。

「花が好きというのはベースにありますが、フラワーショップで花を売るだけにとどまらず、好奇心を持っていろいろなことにつなげられたのがよかったと思っています。これは私が一番誇りに思っていることですね」。

新しいアイディアが浮かんだときや、やってみたいことが見つかったときはそれを声にして、発信する。そうすることで新たなつながりが生まれ、形にすることができた。日本の伝統ある場所、福岡の太宰府天満宮で大規模な展覧会を開催できたことも、新たな挑戦になった。

そして、今もまた、新しい挑戦を続けている。神奈川県の箱根に大きなガーデンをオープンしたのだ。花はもっても一週間ほど。写真や思い出として残ることはあっても、枯れてしまったらそこで終わりだ。フラワーアーティストとして、残る作品をつくりたい。その想いを持って8年をかけて準備してきた。

最初は小さなスケールで始まったプロジェクトだったが、運命的な出会いを経て、気がつけば大がかりかりなものに。

「箱根に理想としていた場所が見つかったんです。もともと私のインスピレーションの源は大自然。箱根は美しい大自然が残っていて、山もあります。その約27,000㎡の土地に残る自然をそのまま活かしつつ、季節ごとに変化を楽しめる場所をつくりたいと考えました。基本的に花や植物はプランター等に植えて園内に配置していく。そうすることで、デザインを自由に変えることができます。森の中を歩きながら、季節の花々、私のフラワーアートやオブジェなどを楽しむことができます。9月以降はハロウィンやクリスマスなどのイベントも開催して、常に楽しみがある場所にしていきたいと思っています」。

 

自分が幸せであること

花が好きという揺るぎない芯を持ち、多様なソースからインスピレーションを得ながらここまで走ってきた。その中で大切にしている信念がある。それは「自分が幸せであること」。そのためには仕事は好きなことをする。1日の中で仕事が占める割合は1番多い。それであれば好きなことをやるにこしたことはない。好きな仕事ができていれば、プライベートも充実するし、モチベーションを保つこともできるからだ。

「この仕事は好きではないけれど、今後が不安だから辞められないと思っている人はたくさんいるかもしれません。でも、自分が幸せになるためのチャンスを逃していてはもったいないです。安心だからすごくハッピーということでもないし、リスキーと思えることでもそちらを選択した方が幸せにつながることもあると思います」

ニコライ氏が夢見た道はまだまだ続く。これから紡がれる、その物語の続きも楽しみだ。

 

ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ

 ニコライ・バーグマンのフラワーデザインを取り入れ、人と自然がつながる唯一無二の場所として2022年4月15日にオープン。手つかずの自然が残る約27,000㎡の敷地では、季節ごとの花や自然、オブジェ、アートワークなどが楽しめるほか、イベントなども開催予定。

 住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅字大涌沢1323-119
開園時間:通常期 10:00〜17:00 / 冬季(12月〜2月) 10:00〜16:30
休園日:毎週月曜日 / 年末年始
電話番号:0460-83-8510
HP: https://hakonegardens.jp

 

入園料:大人事前Web予約1,500円 / 現地購入1,800円 (クレジットカードまたは電子マネー決済のみ)・学生事前Web予約1,100円 / 現地購入1,400円 (クレジットカードまたは電子マネー決済のみ)・小学生以下無料
駐車料金:普通車500円(園内22台・チケット購入時に駐車場付きのチケットを選択)
※金額はすべて税込み
※園内は全てキャッシュレス決済です

 

ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン
フラッグシップ ストア

ニコライ・バーグマン氏が創り出す、華やかで美しいフラワーデザインの世界観が体感できる旗艦店。フラワーショップのほか、北欧の家具が配されたカフェも併設。店舗2階ではフラワースデザインスクールも開催している。

住所:東京都港区南青山5-7-2
営業時間:10:00〜19:00
定休日:奇数月の第1月曜日
電話番号: 03-5464-0743
HP: https://www.nicolaibergmann.com

 


「『鷹ノ目』は本当にフルーティな香りですね。そして箱を含め、デザインがとても美しいと思います」

 


F1のレーシングカーを作るとき、コストを考えながら車を作ったりはしない。とにかく速さのみを求めてその時代の最高の車を作る。TAKANOME(鷹ノ目)の開発もいわばレーシングカーを作るかのようにとにかく「うまさ」のみを追求するとの信念のもと、幾度にも及ぶ試行錯誤の上で完成した、極上の日本酒。

<販売日>米作りからラベル貼りまで、全て「手作業」によって造っているため、生産量が限られています。ご迷惑をお掛けしますが、週に1度のみ(毎週水曜21時〜)数量限定で販売いたします。

飲む前に知って欲しい、鷹ノ目開発ストーリーはこちら
鷹ノ目の購入はこちら

 

Interview: Mihoko Matsui
Text: Miyo Morikuni
Photo:Yoshimichi Saiki
Composition: Sachika Nagakane

 

 

 

 

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